そろそろお肌の乾燥が気になる季節がやってきました。
私たちの肌は、健康な状態であれば潤っています。
肌は潤うことで免疫機能が向上し、バリア機能が正常に働くので、
細菌や化学物質などの異物や刺激から皮膚そのものをしっかりと守り、
傷や肌荒れも治癒に向かう力が強まります。
これがいわゆる「自然治癒力」です。
従って、お肌がちゃんと潤ってさえいれば、私たちの肌は元気なはずなのです。
でも、お肌の乾燥が気になる方、近頃はとても多いですよね。
肌荒れの根本原因は、殆どがこの「乾燥」なのです。
肌荒れの原因である「乾燥」の犯人は?!
かく言う私自身、極度の乾燥肌に30年近く悩まされてきました。
そう言う話をすると、今の私の肌を知っている方からは、
「嘘でしょ!」と言われますが、
肌質の悪さは若い頃からコンプレックスものだったのです。
「キメが荒い」「毛穴の開き」「くすみ」「乾燥」etc…本当についこの間まで、
私の肌質の悪さはもはやDNAの問題なんだと諦めていました。
思い返せば、高卒で美容学校に行き始めてから授業でフェイシャルやメイクを覚え、
更にそのまま化粧品会社の美容室に就職して、毎日散々肌に化粧品を使うようになってから、
肌質がどんどん悪くなっていったのです。
ホント…
私も美肌になりたくて散々色んな化粧品を使ってきましたよ
でも、一度たりと化粧品を使って肌の調子に満足したことはありませんでした。
美肌を目指して毎日使っている化粧品が、むしろ肌を虐めている…
実はこれが事実なんです。
『化粧品』の定義は「肌を健やかに保つもの」で「改善」するものではない
■化粧品とは(薬事法抜粋)
「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。
その為には、どうしたら良いのか・・・?
ここでようやくタイトルにつながります(ホッ
)
実は薬事的にも、化粧品は肌を改善したり良くしたりするものではないのです。
もしそれを求めるのなら「医薬品」というレベルのものとなります。
まぁ、要するに化粧品は「効果」があるようなイメージを持たせる事で販売している為、
広告もさることながら、製品のテクスチャーや仕上がり感が重視されており、
化粧品の中身の殆どは肌にとって不要なモノばかりです。
ちなみに、有効成分と呼ばれるものは0.0◯パーセント配合されているくらいです。
化粧水や美容液は、お肌に塗った時、しっとりしてモチモチしてつるんとして、ある程度の時間水分が角質に留まっていれば「これ結構良いんじゃない?」と思われます。
でも、このテクスチャーを作る材料は大体肌に不要なものばかり・・・

肌に不要なものを朝晩毎日使っていれば、当然肌免疫を落とすと言っても過言ではありません。
免疫を落とすまでは行かずとも、わたし的には良くするものはほぼ無いという印象です。
とはいえ…
犯人が化粧品だと分かっていながらも、何もつけないではいられない恐怖…
で、これならば大丈夫なのではないかと、天然&自然志向の化粧品に手を出してみるものの、肌質改善は見られない…





この繰り返しを何十年も続けてきました。
とどのつまり、殆どの化粧品では『正しい保湿』が出来ないのです。
そう。。。
お肌の「正しい保湿」とは
皆さんは「肌の潤い成分」と聞いた時、何を思い浮かべますか?
お肌の角層で潤いを保つために鍵となっているのは、
『天然保湿因子(NMF)』
『細胞間脂質』
『皮脂』
の3つです。
これらが肌の保湿を担っていて、私たちの肌内部にはこれらを生産する機能がもともと備わっています。
ところが…
実はこの3つ、どれもいわゆる「水分」ではないのです。
そう。。。
お肌の正しい保湿の鍵となるのは「水分」ではないのです!
ですから、化粧水や美容液をバシャバシャ浴びるようにお肌につけてもほぼ意味がないんです。
(一時的にふやけますけどね〜)
それでは一つずつ簡単に説明します。
天然保湿因子(MNF)
天然保湿因子は、表皮の角質層主成分のタンパク質に、角質層付近に存在している酵素が関わることで造られます。
角質細胞内の水分とうまく馴染むことで、角質層内に水分を保持する役割を果たしています。
確かに、この天然保湿因子が減ってしまうと肌の乾燥を招き、バリア機能まで低下させてしまいます。
でも天然保湿因子は、何十種類ものアミノ酸とその誘導体により体内で生成されているため、
人工的に同じものは作れません。
よって、天然保湿因子の主成分である
何種類かのアミノ酸を組み合わせた成分を「保湿成分」として配合し、
化粧水や美容液として販売されていることがよくあります。
アミノ酸を加えることで、確かに角質内の水分の保続力は高まりますが、
それはあくまでも「ふやけている」状態が長続きしているにすぎません。
従って、殆どの化粧水や美容液は、塗ってからしばらくの間しっとりさせるだけで、
本当の意味で、肌を潤わせる機能を回復してはいないのです。
肌細胞内に存在する水分も単純な「水」ではありませんから、
外からどれだけ「水」を与えても意味はありません。
そしてまた、
天然保湿因子の役割は、天然保湿因子以外には出来ないため、
やはり外から似たような成分を与えたところで、同じ働きは出来ないのです。
「お肌の保湿」というシステムは、そのすべてが体の中に備わっていることなのです。
そのシステムそのものに目を向けなければ、正しい保湿は出来ません。
細胞間脂質
表皮の角質層は、レンガ状に重なり合っている角質細胞の隙間を細胞間脂質が埋めて成り立っています。
そして、細胞間脂質は、肌や体を外敵(細菌や紫外線、化学物質など)から守るため、ラメラ構造という特殊な構造をしています。
ラメラ構造とは、『水-脂質-水-脂質-水-…』と規則正しく重なるミルフィーユのような層を成している層状構造のことで、細胞間脂質は角質細胞同士を接着して剥がれにくくしています。
結果、体内の水分の蒸散を防いだり、外敵から守る「バリア機能」を持っています。
このラメラ構造が乱れてしまうと肌免疫機能が低下してしまうため、乾燥肌を招きます。
ちなみに、アトピー性皮膚炎の方はラメラ構造が著しく乱れて皮膚のバリア機能が弱ってしまっています。
「細胞間脂質」は、セラミドや遊離コレステロール、遊離脂肪酸などから出来ており、
その成分は脂質、すなわち油です。
美肌成分として有名なセラミドは、実はこの油の仲間です。
とはいえ、
いくら細胞間脂質の主成分だからとはいえ、
確かにセラミドは細胞間脂質との馴染みが良いですが、
それはあくまでも「一時的」ということであり、合成されたセラミドをいくら肌に塗っても、やはりお肌の潤い機能を回復する訳ではありません。
皮脂
皮脂は、ワックスの役割を持つため、皮膚を乾燥から防ぎバリア機能を守り、
要するに、私たちの皮膚や毛髪を、物理的にも化学的にも保護・保湿する役割を果たす、
更に皮膚表面でその一部が常在菌によって分解されて脂肪酸となることで、
pHを弱酸性に保ち病原菌からもお肌を守っています。
美肌を作る上でとても大切な、優れた天然の美容クリームと言えるのです。
従って、皮脂分泌が多いからと取りすぎると、かえってバランスが崩れてしまいます。
むしろ、皮脂分泌のバランスが崩れているということは、
すなわちお肌の潤い機能そのものが崩れているということなので、
皮脂を抑えるような化粧品を使うことは、ますます肌機能そのものの低下に繋がります。
まとめ
このように、お肌の潤いは外から与えられるものではなく、
私たちの皮膚そのものの機能によって作られているのです。
従って、正しいお肌の乾燥やエイジング対策とは、
肌がもともと持っていない何らかの有効成分を肌の上から与えることよりも、
本来備わっている肌機能そのものを回復させることに他なりません。
その為には、どうしたら良いのか・・・?

答えは「正しい保湿」です。
バリア機能を高め、皮膚免疫をあげるには、これまでお伝えしてきた、
「天然保湿因子」「細胞間脂質」と「皮脂」が鍵となります。
従って、正しいとは、
それら3つをいかに近い状態で肌に補い、擬似的に「健康肌」の状態を再現できるか、
になります。
擬似的にでも肌を正しく保湿して潤った状態が長く続けば、
肌免疫が向上することで治癒力が高まります。
繰り返しますが、美肌は自分の肌が自分で作るものなのです。
補った有効成分が作るものではありません。
とは言ってみたものの・・・
残念ながら、なかなかそんな理にかなった化粧品は世の中にありません。
でもですね、、、私は諦めません!!笑
「無いなら作る!」の精神で、自ら研究し、理想的な「正しい」全身用の保湿美容液を作りあげました。
そして、私は50歳にして乾燥による肌悩みを手放し、20代から抱えていた肌のコンプレックスも解消しました。
まさかこの歳で肌に自信が持てる自分になるとは思っていませんでしたが、
今ではノーファンデーションLIFEを手に入れております。
私が身をもって学んだことは「年齢に関係なく美肌は手に入る」ということ。
その辺りの話はまた今度・・・
